さよなら僕のマクガフィンたち

アメリカン・ユートピアのさよなら僕のマクガフィンたちのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・バーンは、最初の曲『Here』の演奏後に、
赤ん坊の方が神経細胞のつながりが多いことがわかったらしい。つまり年をとるごとにバカになるということか?
的なことを言う。

演奏される曲は、トーキング・ヘッズの曲だったり、ソロだったり、ジャネール・モネイ(!)のカバーだったり様々な曲の織り交ぜであり、合間にMCをするスタイル。
MCは、人間やコミュニケーションのことから、選挙(特に投票率の低さ)だったり。MCを聞き、曲を聞き、それがつながり、1つの映画となったのがこの作品。多国籍のバンド・ダンサーを連れているのにもメッセージを受け取れる。(アジア人がいないのが残念)

スパイク・リーの手腕も光る。この作品は実際の公演を映像化しており、客先の上空からのショット、ステージ上の斜め下からのショットなど、幾何学的なステージ編成を映えさせたり、ステージを写したり、手持ちカメラで臨場感を演出したり。
「Blind」ときだったか、光の白黒演出が最高にかっこよい。

で、ジャネール・モネイの「Hell Your Talmbout」。叫ばれるブラックの犠牲者。最もスパイクリー的なシーンである。

なにせ、曲も演奏もいいし、デヴィッド・バーンの魅力も満載だし、最高!映画館で見るべし!
Spotifyとかでアルバム聞けるから、予習していくとかなり楽しめます。