磨

アメリカン・ユートピアの磨のレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
3.5
元トーキング・ヘッズ、デヴィット・バーンのアルバム「アメリカン・ユートピア」を基にしたブロードウェイ・ショーをスパイク・リー監督により映画化した作品。

正直に申し上げるとデヴィッド・バーンを名前しか知らなかった(トーキング・ヘッズは曲も含め少しだけ知ってる)ので、脳みそを持った(🧠←まさにこんなの)グレーのスーツで裸足のイケオジのトークから始まる冒頭にやや困惑。高評価だけど、果たして自分に合うのか?と思ったくらい。

しかし完全に杞憂で、アメリカ(世界)の問題をテーマに、曲とダンスで切り込んで、理想郷へ導いていく圧倒的なパフォーマンスは観ていて段々楽しくなってくる。
元々マーチング・バンドが好きなだけに、こういうパフォーマンスはいくらでも観ていられる。

一見舞台を観ているだけと思うけど、緻密なカメラワーク、計算された仕掛けや編集などは完全に映画のソレ、スパイク・リーの妙技を堪能させていただきました。
そして、この劇場体験型ムービーはまごう事なき劇場案件。大画面&大音響で観れて(体感できて)良かったが、爆音上映もやっているようで、そちらが羨ましい(笑)

…ただ、やはりというか、もう少しデヴィッド・バーンの事を知っておくべきだったと後悔。
磨