おふとん

レミニセンスのおふとんのレビュー・感想・評価

レミニセンス(2021年製作の映画)
3.8
「インセプション」を彷彿とさせるような設定と予告、製作総指揮ノーランの文字で勘違いしそうになりますが、クリストファー・ノーランの方ではありません。

ノーラン作品のような凝った設定やSF超大作みたいなのを期待すると肩透かしをくらうかもしれません。

ただ、このくらいのスケール感の、淡々とした映画も個人的には結構好き。
それにしても、アクションが添え物すぎて、笑ってしまった。
本作、細かい設定とかSF要素は実の所あんまり重要では無くて、多くを占めるのはヒュー・ジャックマン演じるおっさんの恋愛模様なので。

水に沈みよく街とか、海の上の線路とかは「千と千尋」ぽくて好き。
海に沈むグランドピアノとか絵的に好きなシーンも結構あり。

舞台設定が展開に生かされてないっていう辛辣な意見もありますが、こういう雰囲気とか空気感が撮りたいってだけで十分な気もする。
星新一の短編小説くらいの規模感のSFなんですが、この退廃的な雰囲気がたまらない。

ミステリ要素とかストーリーに関してはそんなにどんでん返し的な要素は無いです。
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