これはもうノーラン(クリス)監督の血筋なのか
「インターステラー」や「プレステージ」で
携わっていた恩恵が見て取れる。
この点数は、その期待値があっても踏み切った
ジョナサンへの自信と誇りへの称賛としたい。
今作は予告の通り< 記憶 > の一点のみ。
描写されていくシーンの裏側を予測するように
脳内をフルに使ったサスペンスというよりかは
1人の愛する女性を追った固執した男の葛藤が
綺麗に纏まって描かれている。
悪くはないが、どうしてもどんでん返し...
もしくは大きなサプライズを期待してしまったが故に、後味としては兄のクリスを超えたという総評をつける人はまずいないであろう
しかし
未来を生きる人と過去に執着する人を対比とした
映画を代弁するようなナレーションに、それを司る音楽と海面上昇で、なし得た幻想的な描写の数々はとても好ましくよくできていた。
記憶の波間を結うように繋ぎとめ
左右されずに真っ直ぐに往く姿に主人公を感じる
やはり、一つの垣根を越えて
壁を壊してでも自分のものにし得る
ヒュー・ジャックマンの姿勢に感服せざるをえない、なと思いました。