えにし

私たちの青春時代/思春期 彼女たちの選択のえにしのレビュー・感想・評価

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『リトル・ガール』の予習として観た。 2人の少女の思春期の5年間を追った"ドキュメンタリー"らしいけど、自分の中の"ドキュメンタリー"の定義が揺れるような映画だった。被写体に近いカメラ、劇映画のようなカット割、台詞が細かく載った台本があるかのような「物語」。フィクションのようにしか見えないのに"ドキュメンタリー"とタグ付けされている違和感が鑑賞中ずっと纏わりついていた。
果たして5年間彼女たちに密着して得た映像材料を選定し編集して135分にまとめ上げる、という道程を経てこの映画になったという解釈で良いのだろうか。それにしてはあまりにも都合のよい映像ばかりだし、カメラなんて最初からなかったかのように出演者も自然に振る舞っている。出演者はずぶの素人ばかりなのにこれをどうやって撮ったのか。内容とか主題にほとんど触れてない感想になってしまったが、裏側の方が気になってしまった。ものすごいことをしているのは確かだけど、賛同ばかりでなくネガティブな意見もあって然るべき作品だと思う。制作背景、企画会議の段階から見たい。
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