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縄の呪い2のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

縄の呪い2(2020年製作の映画)
2.9
縄はあんまり関係なかった台湾オカルトホラー。

1は配信されておらず何故か2のみ。
でも単体でも問題なし。

廃ビルで謎の集団首吊り自殺の邪気払いにきた道士一行、師匠と弟子2人。
ところが弟子の1人が悪鬼に憑かれ彼を救うために師匠が死亡。
元凶の悪鬼の像(タイの悪鬼、赤い目と牙、関わると不運や死)を封印。
それから5年後。
再び悪鬼の呪いで死者が出た。

夜の儀式行列とかそそりますねぇ。
鐘馗様の図は魔除け効果があると聞いたことがありますが、台湾では道士が鐘馗様に扮して夜道を練り歩くんだね。
遺族や隣近所は外出禁止、各戸口に呪符。
「送肉粽」というらしい。
「粽=首吊りの亡者」
鐘馗様に扮した道士が舞うのは「跳鐘馗」
うーむ、わくわくする。

両手で印を組み、神兵火急如律令/急急如律令/は陰陽師が使う呪文……そも陰陽道が大陸からなので、このあたりの混在が興味深い。

とにかく、おばさんが怖い。めっちゃ怖い。
取り憑かれた様が目は座ってるわ血走ってるわ叫びまくるわ暴れるわで迫力。

序盤の椅子娘がヒロインの守護をしているとことかも何かいい。

ヒロインは鼻水たらしながらの泣き顔に本気を見た……。

縄の供養?みたいな儀式は済ませていたけれど、本筋で縄はあんまり関係ない 笑
首吊り自殺がよくない死に方ってことと、それを悪鬼が呼び込んだってことかな(雑な解釈)

ラストは結構力技で落としたなって感じですが嫌いじゃない。
雑でも途中経過できちんと伏線回収してあるところも好感。