ましゅまろ王子

SNS-少女たちの10日間-のましゅまろ王子のレビュー・感想・評価

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)
5.0
3人の女優が12歳の少女のふりをしてSNSを開設
弁護士や心理カウンセラーなど専門家の指導の下、どういった人間が近づいてくるかを観察したドキュメンタリー映画

案の定、たくさんの男性から性的搾取を目的としたコンタクトがあり、その様子が赤裸々に描かれています。

男性たちは言葉巧みに少女たちを褒め、持ち上げ、相談にのりつつも時には突き放しながら、服を脱ぐように迫ります。
また、自分の陰部を触りながら会話したり、性器の写真を送りつけてくる人もいて、
18歳を越えている女優さんたちでしたが泣いてしまったり、精神的に参っている様子が伺えました。

フェイクでさえそうなのだから、実際に12歳の子どもがこんな目に遭っていると思うと、
逃げることは難しいし、本当に怖いと思いました。

スタッフが用意した裸の合成写真は、後々に脅しの材料として使われてしまい、これはもちろん想定内なはずですが、12歳の女の子がどこまでこのことを想像できるだろうかと考えさせられます。

数人の男性とは実際に会うところまで行くのですが、どの人の言い草も本当に気持ちが悪かったです。少女たちを手籠にするためにノコノコ現れ、ま〜よくもそんな事が言えたね、という台詞のオンパレード。
どんな教科書より現実的で、とてもためになる全ての人に見てもらいたい素晴らしい映画だと思いました。
ましゅまろ王子

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