Netflixでたまたま見つけた。
予告編を観て、その雰囲気に魅了されて、すぐさま鑑賞に至った。
40歳を超えた4人の男の物語。
青春時代を共に過ごして、この歳になっても、喫茶店でたまに会ってはトランプしながら、なんてことないお喋りをする同級生。
台湾映画は初めてかなぁ…
めちゃめちゃ良かった。
ほんわかしていて独特の間があって、のんびりしているのだけれど、たまにハッとされられるような表現なんかもあってとても印象に残った。
4人のキャラクターもそれぞれ立っていて、分かりやすかった。
ミンティエン:唯一の既婚者で映画監督(の卵?)ある時、ひょんなことから選挙に出馬することになる。
カン:未婚。ぽっちゃり体型。職を転々としていて、やっと公務員ぽい仕事を得る。
ファン:未婚。会社勤め。部長は同級生だが、自分はなかなか昇進出来ないでいる。
ビージエ:未婚。吃音持ち。紙細工の店をしながら、病気の祖母と暮らしている。
…と、ざっと4人を簡単に紹介するとこんな感じだ。彼らはいたって普通で、それぞれに悩みを抱えている。
仕事、結婚、恋愛、友情、野心、義理、正義…といったさまざまな要素を軽快且つしみじみと見せていく。
コメディ部分は、なんか感覚が合ったのか、いちいちおもしろくて声に出してケラケラと笑った。
この作品を撮った監督は、死に関して独特な捉え方をしているのだろうか。その辺りの描写も変わっていたけれど、不思議と最後には納得されられた。
哀しいシーンもあるけれど、4人で集まった時の幸せそうな安心したような、彼らの顔は輝いていたなぁ…。