見た後どんよりした気持ちになる系の映画。北欧特有の鬱屈した雪景色も暗い気持ちを加速させる。
主人公達の行動は最初感情移入まったく出来ない。ただこの「感情移入できない」という状況も後半ストーリーの展開の中で活かされるのは良かったし、感情移入できないからこそ物語の終わらせ方も良い。
序盤の「このシーン必要かな?」と思えるシーンも伏線となってて後半の展開の中で線になってゆく気持ち良さはあった。
題名にもなっているレーザーポインターもしっかりスリル要素として機能している。何処にいるか分からない敵、一面雪景色で逃げ場がない状況の中でのレーザーポインター。あの小っちゃい赤丸がちゃんと「死」という要素を引き出している。
ただスリル要素はレーザーポインターの下りがMAXでそれ以降は緩やかな下り坂といった感じ。