2023.1.28
自宅にて鑑賞
きっかけは鈴木さんが、汗まみれで石坂洋次郎の話をしていたこと。「コクリコ坂から」制作にあたり、宮﨑吾郎さんが時代の雰囲気を学べるように本作を薦めた、だったかな。
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このレビューはネタバレを含みます
『海賊と呼ばれた男』で「20年後には日本は復興しているだろう」という文章を見て、そういえばどんな感じだったんだろうと思いそのくらいの時代の映画でたまたま選んだのがこれ。
登場人物はおそらく富裕層だと…
最初の方を見ると、これは失敗かなあ、と思ってしまう。妙にマンガチックで幼稚な感じだからだ。石原裕次郎さんは魅力全開だけど。
面白くなるのは、安保闘争のデモからだ。
簡単にあらすじ。
ある大学の授…
前年の「あした晴れるか」で芦川いづみの新境地を見せた中平が、今回は豪華キャストで描く石坂洋次郎青春ドラマ。
女ばかりの家族で育った芦川(なんと妹が吉永小百合と酒井和歌子!)と、奔放な実業家の母に育て…
まあまあ面白い。ちょっと説教くさい(し、古い価値観)のときもあったけど、筋はいい。ただ色々詰め込みすぎたんじゃない? 安保、男女、働く女性、出生の秘密、セカンドレイプ……。
ヒロインが美人。裕次郎は…
安保闘争デモに接する大学生たち、好きだった笹森礼子の結婚式で自棄飲みしたいオザショーに付き合う口実で干渉過多な母に反抗すべく自分もデモに見学がてら参加するいづみ。これが半端だなんて少しも思わないし、…
>>続きを読むこの時代の若者で飛び交う言葉、
汚い、野蛮、不潔、安保反対!
映画の中でたくさん言っていた言葉。
石原裕次郎演じる、裕福な大学生クロカワサブロー。序盤からこづかいの金額の多さと、そのお金で夜の女を買…
1960年当時の倫理観や風俗が垣間見えてなかなか面白い。真面目なんだかズレてるんだか。エピソードが一歩間違えれば事件性たっぷりなものばかりでハラハラします。小沢昭一がミスキャストでは?ひとり浮いてま…
>>続きを読むこれも何度か見ている。
21世紀の感覚ではまったく相容れないけど、当時の「現代の若者のあっけらかんとした風俗」を描こう、あるいは創り出そう、とする意気込みは嫌いじゃない。実際こんな風ではなかっただ…