目覚めると狭いポッドの中にいる女性。どうやら運び込まれてきたらしいけど記憶がない、ここはどこ私は誰、酸素残り僅か、果たして彼女の運命やいかに。近未来系ワンシチュエーションスリラー映画。
個人的なことから言えば、今作は完全に主演のメラニー・ロラン目当てで鑑賞。で、約100分間ずっと彼女を見てられるという、しかもアップで。これには「あざす」以外の言葉が見つからない、ってな話は置いとくとして。ポッドに設備されてる全くもって使い物にならない音声システムに、場所はもちろん自分の名前も過去も思い出せないという、なかなかの絶望的な状況。ストーリーとしては情報マジでゼロの状態から少しずつ少しずつ紐解いていくという流れ、これは前情報がとくにないほうが楽しめるのかも。設定も流れもわかりやすいし、否が応でも気になってしまう事の真相や結末に、ツルッと見れてしまう、そんな内容。で、中盤で全体像というのは一応明かされるんだけど、それでも最後の最後までどう転ぶかわからない展開が見ものだったりする。これはあまり過度な期待をせずに見ることができたなら、きっといい具合にしてやられるんじゃないかな。あとは痛々しいシーンがちょいちょい、こーゆーの見てて力抜けてくるの俺だけじゃないよね。
今作のようなパターンのレビューってネタバレになっちゃいそうであんまり多く語れないんだけども、個人的には世界観がすげー好き。ただこの世界観の部分で好みが分かれるってのもあるかもね。お暇なときに一度お試しあれ、な一本。俺はメラニー・ロランをひたすら見ることができてお腹いっぱい。もっかい言うけど、あざす。
