このレビューはネタバレを含みます
原題:Oxygene
公開:2020年
鑑賞:Netflix(字幕)
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▼ ▼ ▼ ネタバレあり ▼ ▼ ▼
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メラニー・ロラン監督『ガルヴェストン』に続いて
メラニー・ロラン主演『オキシジェン』もレビュー。
一部を除く大勢が低評価という地雷作品に挑んだが、そんな悪くない。天邪鬼や逆張りでもなく素直に面白かったと想う。
主人公被験者オミクロン267。
なかなか「記憶」を取り戻せない「真実」を知り得ない、自業自得で解決を遠のけるもどかしさは面倒に感じつつ、ワンシチュエーションスリラー定番ネタよね、と受け止め。
彼女の正体はジェイク・ギレンホール主演『ミッション:8ミニッツ』と同じアレ?
クリオザリド極低温ポッドは現実じゃなくて『マトリックス』の仮想現実世界?
箱に閉じ込められた一人芝居で有名なライアン・レイノルズ主演『リミット』と同じ結末はないよね?
まさか藤子・F・不二雄『どことなくなんとなく』のように、原子から再生された最後の人間が宇宙空間でむりやり哀しい人生再現させられるパターン?
などなど不安と期待が入り混じりながら、やっぱり宇宙かー、博士のクローンね、それもありかと楽しめた。残念ながら意外性や衝撃はないんだけど、ロランの演技、離れた夫の記憶の織り交ぜ方で巧く乗せてもらえる。
また映画の大半をポッド内部の絵面で閉塞感を与えつつ、ついにその居場所が判明、ワンカットで宇宙移民船全体を俯瞰してゆく開放感(或る意味、絶望感)も美味しかった。
それと(メラニー・ロランだけじゃないが)海外の女優は毛穴や吹出物やシミがあろうがすっぴん(風メイク?)でドアップ連続。大型の高解像度テレビで観ると「いや凄いわ」と余計な感心も。