しゅんすけ

オキシジェンのしゅんすけのレビュー・感想・評価

オキシジェン(2021年製作の映画)
3.5
「オキシジェン」

「ハイテンション」、「ヒルズ・ハブ・アイズ」、「ピラニア3D」、「クロール 凶暴領域」などホラーで知られるアレクサンドル・アジャの監督作。

たまーに、アジャ監督は、「ルイの9番目の人生」、「ホーンズ」といったちょっとミステリー寄りの映画を撮ることがあるんですが、本作もそっちタイプの映画でしたね。

 基本は、メラニー・ロランの一人芝居で見せる密室劇なのですが、サム・ロックウェル主演の「月に囚われた男」をかなり連想させる作りでした。「月に囚われた男」は最後の最後まで密室にこだわって、ラストで見事に急展開を見せた傑作だったんですが、本作は、中盤で急展開を見せた後、終盤はちょっと息切れした感じが否めませんでした。

 エンドクレジットが凝っていて、見どころではあるんですが、製作総指揮にノオミ・ラパスの名が。ラパスといえば、「ドラゴン・タトゥーの女」、「プロメテウス」、「セブン・シスターズ」、「ラプチャー」など
痛い目にあう映画に数多く出てきた女優。本作も確かに痛い展開があるので、ラパスはこういう女性が痛みに耐えながらもそこから立ち上がっていく感じの映画が好きなのかな・・・・?と想像してしまいました。

 閉所恐怖症、「プロメテウス」終盤、「クワイエット・プレイス」終盤の痛ーい展開がきつい人は結構ダメなタイプの映画かもしれません。以上。