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とんびのoden8のレビュー・感想・評価

とんび(2022年製作の映画)
4.5
きっとね。お酒のせいです。
鑑賞中、8割方泣くなんてありえねぇ。
なんじゃ〜こりゃですよ。
この作品にも。僕にも。

めんどくせぇオトンの、海の様な愛。
時には激しい荒波の様に怒り、深く静かに抱きしめてくれる。

正直ね。今のこの時代にこんな面倒くさい人達はおらんのではないでしょうか。
時代に全くフィットしてない作品。
僕よりも、もう少し前の昭和の世代の物語。なのに、なんなんだこのノスタルジーは。
無骨と無骨を掛け合わせたら、そこには愛情しかなかった。
言葉ではなく、生き様で感じさせてくれる愛情。

あぁ…オトンの優しさって、なんか刺さるよね。スマートさの欠片もないのに。

阿部ちゃんも匠くんも…安田さんも薬師丸さんも…みんな良かった。

自分が今まで出会って、どんな形であれ育ててくれた人に…
"ありがとうございます"
と言いたくなる作品。

今日、ドラッグストア時代に店長になりたての僕を、一人前の店長に育ててくれた方に、たまたまお会いしたのも影響してるのかなぁ。
僕も、その方やオトンとやっさんの様に厳しさと温かい思いやりを持って、接することのできる男になりたい。
 
cast(役者·キャラ) 5
story(物語) 4.5
architecture(構成) 4
Picture(画) 5(父親の姿)
acoustic (音) 4
22-316
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