毎日どこかで奇跡が起きて、人生はその積み重ねでできている。
生まれた時から人は死に向かって生き、最後に全部失うとしてもその時間に意味はある。
うろ覚えだけど、作中、そんな風なセリフがあった気がする。全編通してそれが伝わる良作でした。
ついこの間、パームスプリングスを観たもんだから、どうしても比べてしまうし、なんなら、本作でも繰り返し出てきた「恋はデジャヴ」も当たり前に脳裏をよぎる。
同じ日を繰り返す、というモチーフは、日々を大切にしようという共通のテーマが必ずあるよね。本当は1秒だって戻れないんだから。
こちらも当然そのテーマはありつつ、でもどちらかというと毎日は奇跡の連続、スルーしたらもったいない!というとてもポジティブなメッセージを感じたし、中盤以降の展開がとても良くて爽やかな気分になりました。
なぜループしたのかというスタートと、ループから抜け出すゴールもきちんと説明があったし、途中、どうせ繰り返すなら、と若干やんちゃするお決まりの流れも自然でした。(ハッピーデスディは、やりすぎなところがコメディとしてそれはそれで楽しかったけども)
3次元の私たちの影が2次元なのだから、私たちは4次元の存在の影、このくだりは、理解したわけじゃないけどなんだか納得しちゃった。
タイムループものではかなり上位に食い込む好みの一本でした。
主人公がちょっとヒースに似ている(頬のラインとか)から更に前のめりになっちゃった。