SUKEZO

明日への地図を探してのSUKEZOのネタバレレビュー・内容・結末

明日への地図を探して(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

タイムループものだがそれはひとつの要素で実質、ティーンの心の成長物語である。

あれ? どっかにもそんなのあったな。

タイムループものだがファンタジーなので科学的に考えてはいけない。
かなりご都合主義だがファンタジーなので突っ込んではいけない。
それを除けば評価できるポイントがいくつかあったのでそれを述べる。

まず、オープニングからお洒落な若者向け作品によくある完璧なアルゴリズムによる流れるような動作。しかし、それを華麗にこなす主人公の男の子が自ら言う。「何度もやっていればいつかは成功する」
このスゴ技投稿動画の裏話を暴露するようなセリフが現実じみていて良い。

悪夢を繰り返すのは西洋における地獄観である。なのでつい、繰り返している者はすでに死んでいる、という先入観で海外作品を視聴する癖がついてしまった。
主人公の男の子が学校の数学の先生にタイムループする原因の可能性を問う場面。数個の例を挙げる最後にこの地獄の仮説もしっかり入っている事に何故か安心した。

そして、主人公の男の子が実は自分が主人公ではなかったと気づく。
君の気持ちはFF10のティーダなら解ってくれるよと慰めたい。

少し地味かもしれないが、若者向け作品らしく前向きで爽やかで優しい雰囲気なのが良かった。
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