ノラネコの呑んで観るシネマ

ピノキオのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ピノキオ(2022年製作の映画)
4.2
ディズニー+のゼメキス版。
ゼペット爺さんの作った木の操り人形に命が宿り、子どもとして成長してゆく。
全体の作りはキャラクターデザインを含め、アニメーション版に忠実。
大きな違いは、ゼペット爺さんが亡くなった息子の思い出を投影していること。
またストロンボリ一座に、ピノキオの味方になる新キャラクターがいること。
またオリジナルのピノキオは、割と話が進むまでイラッとくるくらい愚かで、突然改心していい子になるのだが、本作では成長のステップが明確になっている。
モチーフの問題もあるが、今までのディズニーアニメーションの実写化と比べると、地味にアップデートした感が強く、あまり21世紀を感じさせる部分は無かったかな。
まあ「美女と野獣」や「アラジン」は、女性の生き方自体が大きく変わったのを反映してるけど、ピノキオではそうもいくまい。
ディズニーの「ありのままで」路線がもしかすると?と思ったが、ギリギリで踏みとどまったしw
ところで、壁一面の時計の描写はオリジナルにもあるんだけど、もしかすると「BTTF」のドクの原型ってゼペット爺さんなのか。
ジョージ・パルの「タイム・マシン」へのオマージュかと思ってたんだが、画面としてはオリジナルの「ピノキオ」の方が近いな。