ぶみ

AGANAI 地下鉄サリン事件と私のぶみのレビュー・感想・評価

3.0
さかはらあつし監督によるドキュメンタリー。
地下鉄サリン事件の被害者である同監督が、現在も活動を続ける宗教団体Alephの広報部長、荒木浩と旅に出る姿を描く。
監督は被害者であるが、撮影の対象とされた荒木は首謀者でも直接的な加害者でもないという立ち位置の違いの違和感が、最初から最後まで拭えず、結局監督は何をしたかったのか、させたかったのが理解できなかったというのが正直なところ。
その最大にして唯一の問題を除けば、二人によるリアルロードムービーとして楽しめる内容。
被害者だからこその感情は被害者にしかわからないことは理解できるが、監督の時折垣間見える高圧的な姿と、彼の質問に黙ってしまう荒木の姿だけが心に残った一作。

ズバリ、浮揚。
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