YUKI

AGANAI 地下鉄サリン事件と私のYUKIのレビュー・感想・評価

3.5
ドキュメンタリーの基本としては、中立的なものがあると思うんだけど、この映画は監督でありながら被害者である人間によって製作されているわけで、その二重性を前提にしないと、暴力的に見えすぎたり、恣意的すぎるのでは、という感想になりそう。二重性は監督にもあるけれど、荒木氏にもあり、事件に対して悔恨の気持ちがある彼と、麻原を信仰する彼の揺れ動きがみられる。その処理できない二重性と付き合っていくさまを描いていると思うと、個人的には腑に落ちる感じがあります。
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