おらんだ

七人の弔のおらんだのレビュー・感想・評価

七人の弔(2004年製作の映画)
3.6
夏休みのバスツアーに参加した7組の親子。普段とは違って妙に優しい親たちをいぶかしみながらもキャンプを楽しむ子供達。無表情の指導員は親だけを集め、ツアーの趣旨や流れについて説明を始める。実はこのバスツアーには恐ろしい「裏」が隠されていた。

たけし軍団のダンカンの初監督作品。ブラックなユーモアに満ちたファミリームービーとジャケットには書いてあるが、あまり楽しい物ではない。ブラックな皮肉には満ち溢れてるけど。

ツアーの「裏」に関しては、割と早い段階で視聴者には明かされる。すると、親達のそこはかとない胡散臭さや、上っ面の優しさにも合点がいく。彼らの「裏」に隠された事情を隠そうとする演技が何とも不穏で面白い。ツアーガイド役のダンカンの感情の欠落した様な棒読みっぷりが、一層気味の悪さを引き立てる。

怪しんだ子供達が「裏」を探ろうとするのも面白い。普段と親の様子が違うという共通点の元に結託し、真相を暴こうとする。そして最終的には彼等なりの答えを出すのだが、それがまたブラックで良い。個人的にはその答えを導き出す「過程」と「結果」は逆の順番で見たかった。

ラストは何とも言えない感情になる。帰りのバスの中で、明るい表情の周りとは対照的に一人絶望的な表情を浮かべる山崎一が印象的。