Arc アークの作品情報・感想・評価・動画配信

「Arc アーク」に投稿された感想・評価

あ

あの感想・評価

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初日に鑑賞

映像に流れる空気がとても澄んでいて冷たくて美しかった。

映像や音楽へのこだわり、改めてすごい。
展覧会をみるように楽しめた。

話の終わり方も良かった。
ラジオ(?)から聞こえてくる負のニュースが最後までみると
苦しいものでは無く感じたことが印象的だった。
撮り方がうますぎて、伏線が全然隠されてなかったとも感じた。
・画がおしゃれ。白黒になったり。個人的には分かりやすいし嫌いじゃない。
・キャスト陣は風吹ジュンさんから子役の鈴木咲さんまで上手かった。芳根京子さんは言うまでもなく。
・ちょいとホラーなシーンもある。ホラーというか悪趣味な感じかも。深くは言わないけど挨拶のシーンは嫌い。というか怖い。
・撮影場所は高知だと思うので同じ四国の民として嬉しかった。
「不老不死」が実現された社会を描く日本のSF映画。フィルマークスでは評価低めですが、僕は意外と好きな作品。いろいろとアラはありますけど、よく出来ていると思う。今、私の住んでいる香川県で、ロケが行われた、というだけでポイント高し!です。香川県庁東館のレトロ・フューチャー感が凄い。まだ、訪れた事が無いので、今度行ってみよう。SF映画なのに、先進的なガジェットや立体映像みたいな技術が一切登場せず、なんか説得力が無いな…とは思いました。「不老不死」になるという事は、外見は若々しいけれども中身は「老人」のまま、という事。現代のお年寄りを観ても、新しい技術や環境変化に弱い方は、若者に比べると多い傾向は正直あります。もちろん、若者よりも柔軟な思考を持った高齢者もいますが。よくあるSFガジェットを出さないことによって、「不老不死になったけど、停滞した人類社会」を表現しているのかも知れませんね。そう言えば、物語の後半で古びたラジオがまだ現役だったりして、新しい技術革新をしなくなった社会という見立ては間違いないかと思います。この映画を見ていて、「永遠に生きる(事故などでは死ぬけど、病死や老衰は無い)」事が本当に幸せな事なのか大いに考えさせられました。評価を気にせず、気になった方は是非見てほしい一品です。
AJINORI

AJINORIの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

死して生に意味を成すという旧人類のプロパガンダの域を結局越えられなかったのは少し残念。不老不死を得た人類の新たな人生観の解釈を期待してしまった。

ただ、死は生の対極ではないという元来の考え方を再認識出来た点ではある意味良かった。
無限の時間が与えられたら、恐らく自分は何も行動に起こせないし、何も経験出来ない気がしてしまう。有限だからこそ湧く活力(生力)というのがあると思う。

置き去りにした息子との対面は鳥肌モノ。
途中までこの設定を完全に忘れていたので思い出した時にはもう、、、

亀のメロスを埋葬するシーンが、不老不死の世界とミスマッチしててある種の感動を覚えた。

(2021-75)
こういうジャンル?ストーリー?の映画って邦画では珍しいなと思いました。
芳根京子さんの役どころは難しかったかなと思います。

劇場103本目
yatsustay

yatsustayの感想・評価

2.0
原作改悪支離滅裂
si

siの感想・評価

2.7

このレビューはネタバレを含みます

かけがえのない亡き人を剥製にするビジネスが盛んに行われるようになった近未来。そこから研究によって遂に不老不死を得るまで発展していった世界を描くSF。

ある企業は、死人の身体に糸を張り巡らせ操り人形のように特徴ある動き、ポーズを引き出し、その状態で剥製にすることを生業としている。そのビジネスは絶大な人気を誇り、剥製は芸術的オブジェとして、残された家族の癒しとなり得るという世界らしい。ポーズを引き出すことは特殊なセンスを持った社長にしか出来ないのだが、主人公はその社長に見出されて、操りポーズ職人へと成長していく。

この怪しげな世界観を安っぽくなく画で見せていることは賞賛に値するのだが、演出がダサいせいであまり乗れない。冒頭の社長が主人公を見出すシーンからして古臭い。場末のダンスコンテストの2Fから一人王様のように座る社長。自暴自棄な主人公がグラスを割ったり、ヤケクソに踊るのを目撃して声をかける件は見ていて恥ずかしくなってしまう。

一見、物語を画で引っ張るような感じではあるんだが、この映画自体が難し過ぎる世界観だから結局説明台詞に頼るしかなくなっていく。ずっとこの調子なので、理解するのに時間がかかってもの凄く長く感じる。ちゃんと金をかけている撮影や美術は素晴らしいものがあるからこそもったいない。

死人剥製の話は中途半端なまま、不老不死の話に移っていき、未来だというのに画面はモノクロになる。こういう未来なのに敢えてという演出も好みではない。主人公には生き別れの子供がいて、不老不死を手に入れてから気付かないうちに再会していたという流れになるんだが、大して驚きもない。小林薫の過剰なまでのぶっきらぼうさに怪しさが募り過ぎて、そらそうなるよねとしか思えなかった。

だいたい死人を剥製にして置いておくなんて普通に気持ち悪いし、不老不死の世界を皆が歓迎しているのも異常。ラストに主人公はそこに逆らって死ぬ方を選ぶんだが、前半の剥製の話で死そのものが軽んじられている印象が残ってしまっているから選択に重みが感じられない。結局何の話だったのか分からなくなってしまう。

石川監督は話運びがあんまり上手くないから脚本は人に任せた方が良さそう。
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