いずみ

獅子座のいずみのレビュー・感想・評価

獅子座(1959年製作の映画)
3.9
簡潔に言えば終始パリ散歩…。おばさんが死んだため遺産相続は自分だと思った男だがいとこが相続することになり、一文無しに。徐々に浮浪者へとなっていき心も体もボロボロになっていく男の様子。華やかなパリではヴァカンス中であり、友人に連絡をとってもみんな「ヴァカンス中だから」と相手にしてくれない。ヴァカンスヴァカンスヴァカンス…。そんなパリと都会から見離された男との対比がわかりやすくヌーヴェンヴァーグの訴えでもあり激しい主張でもある。終始画面は退屈だが、荒み方がえぐいジェスハ-ンがとてもいい。ひたすら朽ちていく男の様子は見ていて悲しくなる。
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