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暗殺・リトビネンコ事件(ケース)のmatsuのレビュー・感想・評価

3.9
ロシアの闇が描かれたドキュメンタリー映画。

こちらが考える以上に、ロシアはとんでもなくヤバい国である。このドキュメンタリーを見て確信を持った。

2006年、イギリスでリトビネンコ氏が毒を盛られて殺害された。

欧州人権裁判所は国家ぐるみの殺害との判決を下し、ロシア政府に対してリトビネンコ夫人に賠償金を払うように命じた。

リトビネンコ氏…ロシア連邦保安庁(FSB)に所属していた。
※ソ連時代のKGBの後継機関がFSB。

1998年、彼は政府批判をする新興財閥ベレゾフスキー氏の暗殺の指令を受けたが拒否 & FSBは民間人の暗殺をしていると世間に暴露。
※当時のFSB長官がプーチン

2000年に命の危険を感じてイギリスに亡命。

チェチェン人が起こしたとされるロシア高層アパート爆破事件はFSBのでっち上げ事件と暴露。
※他にもFSBの悪行をいくつか暴露。

(ロシアは爆破事件後、チェチェンを攻撃。虐殺などを行う。その功績によりプーチンは大統領になる。)

2006年10月、ロシアで反政府の女性ジャーナリストが殺害されたのはプーチンの指令と糾弾。

2006年11月、リトビネンコ氏は放射性物質のポロニウム210を盛られて殺害された。

真っ当な心を持った正義感の強い人だったのでしょう。世の中、絶対にこんな事があってはいけない!! 悪がまかり通っていて、悔しい思いでいっぱいです。



(一時期ペレストロイカとして改革路線に乗りかけたが暗黒の国に逆戻りした)

ロシア政府&FSBのやり方
→恐喝・脅迫・証拠捏造・事件のでっち上げ・邪魔者はいかなる手を使ってでも消す

関係者も保身を考えて密告

平和的に反政府デモ活動を行ってもすぐに弾圧される

本当に恐ろしい国です。そして、プーチンは想像以上にヤバい奴。
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