このレビューはネタバレを含みます
想像力こそが、世界を救う
自称、作家の剣持聡の放つ言葉は
ひとつひとつが哲学的、文学的で
耳を澄ませて、感覚を研ぎ澄ませていないと
あっという間に夜の街に消えてしまう
伝説の舞台の映画化、が納得の台詞の応酬
剣持が持つ自殺志願者を見分けられるという能力に端を発する二つの事件
2ヶ月という短期間、しかも撮影は夜中
そんな裏話からもわかるように
夜の図書館(ステキなロケーション!)
カフェメニュー充実の中華料理店で繰り広げられる会話劇
剣持の相棒、巻き込まれた司書など
それぞれに一癖も二癖もあるメンバーから繰り出される名言(迷言)の数々
今日を期待して生きない奴が
幸せになれると思ってるのか?
人生の半分はトラブルでできていて
残りの半分はそれを乗り越えるためにある
今現在に最善を尽くせ
希望の前には絶望がある
剣持の言葉は荒削りだけれど
彼が関わる人だけでなく、
なによりも自身に向けた叫びなんだろう
中川大志、岡山天音のバディの絶妙な雰囲気はなかなか。
完成披露上映会、天音くんが舞台挨拶に来られなかったのが残念…