ホラーマークス

ディープ・コンタクトのホラーマークスのレビュー・感想・評価

ディープ・コンタクト(2021年製作の映画)
2.9
大規模な炭鉱火災で消滅した村に地質調査に向かった好奇心旺盛なチームが正体不明な地底からやってくる化け物の群れに襲われるというB級ホラー。

攻撃してくる化け物たちの手作り感あふれる着ぐるみのヨタヨタ歩きがなんか微笑ましくも嫌いじゃないw

未見だし、日本未公開な幻のファウンド・フッテージ『チェルノブイリ・ダイアリーズ』の監督ということで、なんか共通点のあるストーリーに見えた。

忌まわしき大事故があった土地に足を踏み入れて、蓋をすべき地獄の窯を開いちゃうという意味では、現場をチェルノブイリと置き換えてみると結構考えさせられるのかもしれない。

悪くはないが特に秀でてもいない90分弱だが、最後の10分程度はかなり面白かったし、化け物の繁殖生態の作業がなかなか気持ち悪くて、素敵だった。

人災という災厄が環境に残した呪いが「化け物」としていつまでも住民を苦しめる。

なぜか堂々と出ているウィル・パットンさんが大物の貫禄さえ見せて、人間の行為がもたらした結果に責任と正義を問うニュアンスをさりげなく示すあたり、この監督の描きたいこだわりのストーリーの型が見えてきたなぁと思う。

作品自体はただのB級ホラーでしかないがw
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