ハンナ扮するアンジェリーナ・ジョリー。
山林火災初動部隊(スモークジャンパー)であるハンナは、偶然負傷した少年コナー(フィン・リトル)と遭遇することに…。
めちゃくちゃハラハラして面白い。15歳の少年を守りながら追っ手を追い払い、山火事という自然災害まで描かれたサバイバル・サスペンス。
この15歳の少年の勇敢さがとても私には刺さってきて途中、少年と一緒に泣けてしまう境遇を目の当たりにしてしまう。しかも15歳でありながら、めちゃくちゃしっかりしていて冷静で、ただ大人の言い付けを聞くだけではなく、その時の状況を的確に判断し、窮地に立ち向かっていくところが素晴らしかった。アンジー扮するハンナに守られるだけではなく、時には危険な状況なのに逃げずにハンナを守ろうとした場面は感動しました。
アンジーも、この少年に出会うまでは過去の事故に捕らわれ心が沈んでいましたが、一転、なんだか口調まで優しくなって、冷静に状況を分析し、この少年の心の拠り所となっていく過程もとても良くて素晴らしい。
実際のアンジーも、とても子供を大切にしてるんだろうな～っていうのが伝わってきたし、この少年への大人扱いもしない、子供扱いもしない接し方が素敵でした。
この作品にはもう一組の夫婦も描かれていますが、子供を守ろうとする女性はやはり強い。
自然の脅威と暗殺者、二つの逃げ場のない絶望の中で、アンジーの体を張って少年を守ろうとするところがますます好きになった、サバイバル・サスペンスは迫力もあり楽しめました。
