くう

モンタナの目撃者のくうのレビュー・感想・評価

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)
3.2
ドキドキハラハラの連続ではあったのだけど、ツッコみどころも多かった。

え、そこ、焼き残るの?え、もう消えるの?だいたいそんな壮大な組織ならあれで終わりにはならないよね。●●局にも手が回っているのではーーとか……

あっ、よ、余計なお世話かしら――

まぁ、そういうことはあまり考えない方がいいのかもしれない。自然よりも人間が恐いという話。

それにしても、人手不足とブラック企業は悪の方面にまで害を及ぼすよね(笑)

他のユーザーの感想・評価

jkgntm

jkgntmの感想・評価

2.8
スクリーンの中の火の勢いが強くなるのに反比例して自分的な盛り上がりは早々に鎮火してしまったわけで…🧯
発炎筒数本くらいって思っちゃいましたが、今年頭の足利の火災もたばこの不始末が原因だったようですし山火事はナメたらあかんですね🌲🔥
今年だと21ブリッジに続く街中華の炒飯アメリカ映画
こういう特に期待して観に行くわけではない映画を年に10本ぐらい映画館で観たい

タフな主人公には過去のトラウマがあるが別にトラウマのドラマをダラダラやったりはしない、みたいなこの匙加減ですよ
子供のいない女と父親を亡くした男の子が疑似親子的な関係になるが、別に親子のドラマをダラダラやるわけではない、みたいなこのアメリカ映画の感じが気持ちいいんだ

相変わらず華は無いけど『ウインドリバー』よりずっと好き
アメリカ映画なら文明から離れたところで暴力で決着を付けろ
ほのか

ほのかの感想・評価

4.3
小川は川へ、川は町へ




テイラーシェリダンの新作、やっと観てきた。べっしょべしょに泣きすぎて目玉溶けるかと思った……!

相変わらず人間を描くのがうまいのなんの!
主な登場人物みんなにそれぞれ一本の軸があって、それが最初から最後まで決してブレない(それを指針に行動したり思考展開したりする)からめちゃくちゃ響く。

なによりもよかったところ、「母性神話が徹底的に排除されてる」って前評判をみてたんやけど、ほんまにその通りで、それがとても心地よかったところ。
成人女性と、子供。成人女性が子供を助けるための肉付けをすることがいままで二の次になっていることが多かったことにやっと気づいた。短い尺の中で、サスペンス、山火事、狙い狙われ追い追われを展開する盛りだくさんな内容で、「女だから」にしてしまわないことに本当に感動した。ハンナがコナーに手を差し伸べるに至るまでの過去や後悔を丁寧に丁寧に描くこと、登場人物を尊重して、人を描くことに手を抜かない、テイラーシェリダンの映画のそういうところがすきなんだよ〜!!って改めて感じる。
ハンナという人がめちゃくちゃ好きだったなあ。責務を果たせなかった後悔に苛まれ、逃げるに逃げられず、泣いてやさぐれながらも闇雲にだけど気丈に振る舞い立ち向かい続けるの、あまりに"人生"すぎる……。逃げたり離れたりせず向き合い考え瘡蓋を剥がし続けることがハンナの立ち直り方なんだなあ。傷を彼女自身のものにしてしまう。その過程で人に当たらないところもよかった。自分の傷を治すために自分を傷つけ続けるのはみてて痛いけど、それで人を傷つけちゃいけんからな。


その分、コナーは「運が良かった」で済ませがち。
観ながらどうやって信用できるか判断するんやろうって考えたとき、「あなたは信用できる人ですか?」って聞くしかないと思ってた。そこで嘘をつかれ欺かれるリスクがあったとしても、そうやって確かめるしかないよなあって。ここで純粋にああやって聞けることは無垢な子どもの特権で、だけど同時に無力さだよなあって思う。はやく見極められるだけの洞察力がほしいね。ただ大人になったからって身につくものではないけど、経験が選択肢を増やす糧になるのは間違いないと思うよ。

エイダンギレンが「こんな土地、大嫌いだ」っていうの、ウーーーッてなってしまう。ほんまに嫌いやったのは土地じゃなくて、きっとうまくいかない彼自身の人生。自分のやり方は間違ってないのに指示が無茶だからうまいこといかない。それでも遂行し続けるのは後に引けない仕事であることとプライドなんやろうなあ。悪役のたったひとことのセリフで登場人物にぐっと奥行きできるのうますぎ…!



すきな監督が撮るすきな役者〜〜〜!!!
あまりに最高!!!かっこいい!!わかる!!!天才!!お話にのめり込みながら、役者の演技に魅了され続けてた。絶対またバーンサルさん撮ってほしい。ひとまずウインドリバーまた観よう………!!!!

山火事といえばオンリーザブレイブで済だったので、ああここはかなり物語になってる…ってところもかなりあるけど、まあそこはそこ…それを補っても余りあるすきな部分が多かった。オンリーザブレイブももっかいみなければ……


すきな言葉の言い回しが多くて、絶対これ神様の字幕だ…って思ってたらほんまに松浦美奈様だったのでエンディング終わりにまた泣いた……… わたしの神様……
クー

クーの感想・評価

3.0
・90年代によく観た雑なアクション映画を思い出してしまった。
・話がひねりがなく、どんでん返しもない。命を狙われるきっかけとなった事件や暗示はされるがラスボスも出てこない。この後ニュースに出て、どうなるのかが凄い気になる。
・消防隊の活躍もなければ、アンジーの火事場でのサバイバル能力も披露されない。一番の驚きは妊婦さんのサバイバル戦力とは!
・テイラーシェリダンにはボーダーラインの続きを作ってもらいたいのに、、、
全体的に渋い作りで好き。
脇役の男優3人が好きなので観てみた。ジョン・バーンサルいい役。その奥さんが強くて頼りになる、かっこいい!
エイダン・ギレンとニコラス・ホルトは冷酷な暗殺者なのだけど、好きな俳優さんだからなるべく遅めの退場でお願い!と思いながら見ていた。この2人のバックボーンもう少し知りたかったな。
少年が馬をナデナデしてたシーンがあったので、あとであの馬が再登場するのかなと思ってたらそうではなかった。緊張を一瞬和ませるシーンだったのかな。
雷苦手だからあの場で走るのは見ていて怖い!
オギ

オギの感想・評価

3.6
ウインドリバーの監督ということで鑑賞!山火事×暗殺者!!迫力がありました!!銃撃戦はドキドキしました!でも上映時間が短いためかストーリーは弱めです・・・
かに

かにの感想・評価

3.5
米国では劇場とHBOmaxでの同時配信に踏み切った本作。たしかに追跡ものに山火事を交えてのベーシックスタイル。おもしろいし、金曜の夜は家でこれくらいの映画が良さそう。
たきち

たきちの感想・評価

3.8
なんか足りないな
テイラーシェリダンの作品なのに
でも説明過多じゃないのは
潔い
pen

penの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

テイラー・シェリダン氏が監督を務めるのはこれが2作目。オリジナルかと思いきや原作があり、ここに来て職人としての確かな仕事ぶりも見せてきたなと。

ある土地で暮らす人々と外から来た災厄をもたらす者たち(殺し屋。ナイスキャラ)もしくはその土地で生きてく素養がある者(今回なら子ども)の接触というのは前作の監督作からブレてない。
誘われてのった企画なのかは製作経緯を調べてないので不明だが、自分の肌に合うものを仕事として選んでるのは今後も監督してくと思うので好感が持てた。

主演のアンジェリーナ・ジョリーがちゃんとたてられつつ、本作でかなり良い役というかシェリダン監督の要素がふんだんに盛られてるのは、アリソンを演じたメディーナ・センゴアな気がしている。
乗馬もするし銃も撃つ。
西部劇の匂いを感じた。
0

0の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アンジーの瞳のかなしさだけで100点満点で…

ほんとうに厳しいひとだ。この人の映画を見るたびに思ってしまうけれど。直接的な制裁をくださないところにウインド・リバーが思いだされる。ほんとうにつらい。すごくきびしい。そしてやさしいよ。


なによりも!アンジーだった。ハンナのアンジーがみれてすごく救われた気持ちだった。
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それにし
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