ロメールの長編映画デビュー作。この作風好き。人間の滑稽さと悲哀を観察者として記述している。短編小説のような味わいがあった。
中年の男が主人公。『WANDA』のフランス男性版にもみえる。
ピエールは…
彷徨い歩くジェス・ハーンとパリの街の戯れがひたすら素晴らしいことについては、もはや言うことすらなく、その前に置かれた一連の自惚れパーティーシーンも印象的。ヴァイオリンの演奏時にピタリと鳴り止むレコー…
>>続きを読むエリック・ロメールという人はヌーヴェルヴァーグ族の中でもとりわけ遅れて評価された人で、この作品は彼の長編デビュー作なんだけど日本公開も90年代以降のことで、当時は興行収入も良くはなかったらしい。そん…
>>続きを読むまだ殺していないクマの皮を売ってはいけない🧸🧸🧸
Il ne faut pas vendre la peau de l’ours avant de l’avoir tué.
なんてセリフは出てこ…
貧困街ブラ物語。ピエールの音楽的な才能が本当にあるかどうかは置いておいて、音楽を志す人間は当然のように労働が選択肢にない。パリの街を歩けば歩くほど己と世の中の対比が浮き彫りになり、世間を恨んで「貧す…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ロメールの長編デビュー作。
伯母の遺産が入ると知り派手にパーティーを開き浮かれ騒いでいたが、遺産は全ていとこが相続することに。たちまち困窮し一文無しになるピエール。アパルトマンも仮宿のホテルも追い…