けいり部

偶然と想像のけいり部のレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.1
偶然の運命に怒り、偶然の運命に癒される
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Fan's Voice様独占最速オンライン試写会にて鑑賞。

"偶然"をテーマにした短編3話。
どれも会話劇メインなことと急なズームアップ(ワンシーンだけだけど)、漂う空気感にホン・サンス監督の『逃げた女』を思い出した。なんとも言えないこの空気感、好き。

どの作品も言葉の持つ面白さ(言葉で感情や状態を表現することの面白さであったり、数ある言葉の中からどの言葉を選んで話すのか、とか)で溢れていて、なんとも文学的な面白さに溢れている。


3短編の中では特に第一話『魔法(よりもっと不確か)』と第三話『もう一度』が甲乙つけ難く好き。

『魔法(よりもっと不確か)』は初っ端からのえらい長回しに驚き笑うのと同時に会話(内容自体と、途切れることなく続いていく言葉たち)がとても面白い。

また、その感情を理解することはできるんだけど、言語化することが難しい感情をよくぞ言語化してかつ映像化して描いたなと、その表現力にただ感動。面白い。

狼狽える中島歩さん、良い。



第三話『もう一度』は単純にお話が面白すぎて爆笑😂
偶然の出会いは想像以上のものだった。

偶然起きたこの状況はどうなっていくのか、面白おかしくて目が離せない。

とらやの羊羹が食べたくなります🤤
けいり部

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