このレビューはネタバレを含みます
オムニバスって1個2個好きなのあっても全体としてまとまりなかったりするからあんま好きじゃなかったけど、これは有意義な短編集だった
人と人とが生身で向き合う場面がそれぞれの作品に凝縮されていて、濱口監督の良さが溢れてた
第一部 魔法(よりもっと不確か)
小津映画の女性さながらに泣き顔を覆った主人公への不自然すぎるズームインにぎょっとした
そこでパターン2に切り替わったのでまあそういうことか(でも変やな)と思った
第二部 扉は開けたままで
渋川清彦が物静かな文学者という設定が新鮮でとても良かった
これが1番好き
第三部 もう一度
河井青葉の声が美しいことこの上ない
二人が晴れやかな表情で交わした抱擁が染みた