年の瀬に素晴らしく幸福な映画に出逢えた。たくさん映画をみたいい一年だった。総括に値する映画だった。何もかもがいい塩梅。
3話オムニバス、会話の妙。
掛け合いが何一つ不自然のないちょうどよさ。
全編総じて『好き』って気持ち、一言でくくるには入り組んでて多種多様で複雑すぎるということ。
そのことに向き合う映画の中の人々が羨ましく思えた。
セガワ先生がナオにかけた言葉、ひとつひとつが小説の中のフレーズのように丁寧で練られていて、ナオのためだけに編み出されるこの言葉たちがなんと尊く素敵なことかと思った。
バスでの会話でさらっと触れられるセガワ先生の消息、あれだけの説明で胸がキュッとされてしまうどうしようもなさ、ああ映画だ〜と思った。
3つ目のおはなし、
初対面のあなたにしか言えない胸のうち。なんてあたたかい関係なんだ。
人に丁寧に向き合いたくなる。