キリスト教をベースに持っていないとなかなか共感まではできないと言うのが正直なところ。
遺された家族が前に進んでいくための方法として「赦す」というのは…自分はちょっと難しいな。
100歩譲って被害者自身が加害者自身を赦すというのはアリかもしれないが、無差別殺人で奪われたのは罪のない我が子の命。どう考えてもこの展開にはならない。宗教的なものなのか器の大小なのかわからないが無理だ。
理由を知りたいという気持ちはとてもよくわかるし、理由が不明ならこの場で何か理由を仮定なり捏造なりで確定してしまえというのもわかる。
そこらへんの描写は上手い。
しかし自分がその立場ならどうかと考えてみると、真実を知ることや加害者の背景を知ることは赦しや癒しには展開しないんだよなぁ。想像ではなく、経験者は語る、です。
映画としての迫力は素晴らしかった。
共感や理解ができないのは、自分自身の力量不足ということで。