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ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう/見上げた空に何が見える?のiのレビュー・感想・評価

4.2
私はこの映画が好きですが、一緒に観た友達は映画のペースがすごく遅いと言った。「エスカレーターの左側に立って上に行こうとしたが、ずっと歩きながら止まった人というスピード」という感じ...... うん
でも、私はこの話の叙述方式が好きです。構図と雰囲気とediting も特別です。

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eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.0
今年も東京国際映画祭と被っていたフィルメックス。
フィルメックスは配信で見れる作品は配信で見ようと思っていたけど結局配信で見たのは本作だけになってしまった。
(見る時間確保と予算問題)

配信だと集中力が続かなくて残念だった。
スクリーンで見たかったな。

フィクションだよってモノローグですごく主張しているのに映像がそれを感じさせない力を持っている不思議なバランスの作品だった。
子どもたち、犬たちが名演なんだけどどうやって撮ったんだろ。
足元だけを捉えた男女2人の現実離れした出会い、超ロングショットでの2人の再会、話しかけてくる木、監視カメラ、雨どい、風、告げられる呪い、観客への奇妙な注意喚起、そして、2人の外見が朝になると変わっているという呪いの実現、ここまでのあまりにも素っ気ない演出と、それ以後のひたすらナラティブの経済性から逸脱を繰り返し、都市とサッカーの蘊蓄を語る冗長な語りとが対比になっている。いつの間にか見た目が変わってしまった男女の再会はどうでもいいものとなっており、W杯の熱狂に包まれた都市の様子がドキュメンタリーとも思えるようなやり方で延々と映し出され、そして、半ば唐突に2人にかけられた呪いは、映画装置のもとで解かれることになる。あまりにも冗長なヴォイスオーヴァー、つまり語ることと、常にそのヴォイスオーヴァー以上のものを映し出す映像、つまり見せることとの対立がこの作品の原理となっており、だからこそ、最後のある種のマジックは、語ることの見せることへの屈服を意味し、ヴォイスオーヴァーは最終的に、なぜこんなことが起こるのかわからないと降参する。ブレッソン〜ゲリンに至る断片化の伝統のもとにあるようで、そうした厳格さとは程遠いところにある、ふざけたユーモラスな感覚が映画全体を包み込んでおり、作家の被写体と映画への愛が結実した作品になっていると思う。
東京フィルメックス最優秀作品賞
ジョージアのアレクサンドレ・コベリゼ監督
ある日何気ない通りで出会った男女が恋に落ちる。ただ次の日、彼らは不思議な力によって容姿が別人になってしまう

映画の持つ力を信じている作品です、めちゃ良かった。
「男女の恋が障害に立ち向かう」というよくあるテーマを、ユーモラスな描写と脚本で描いています。
この人の手法は悪く言えば「逆張り」となるかもしれないけど、それは映画への愛と挑戦心から産まれた純粋さゆえの行為だと感じられる。ショットはばちばちに決まっているし、特に前半の方とかフランス映画と見紛うような演出でした。不思議な力は観客にさえ伝播するのもワクワクする。演技や表情を廃する姿勢は様々な映画監督の源流がジョージアに行き着いたものでしょうが、その姿勢に徹するわけでもなく色んなスタイルを織り交ぜていたのも印象的

とはいえあと15分は短くできなかっただろうか、、笑
梅酒

梅酒の感想・評価

4.0
東京フィルメックス2021:7本目(終)
〈オンライン配信にて〉
Tassu

Tassuの感想・評価

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爽やかに、朗らかに、ふんわりとした夢のような、おとぎ話

Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=M_A9ktiOA0M
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