EDDIE

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイドのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.6
幸せって…?
アンドロイドは豊富なデータを駆使し女性を幸せにする実験を課される。持て囃されるだけじゃ煩わしい。人間とは実に贅沢で難解な生き物だ。だけど、ダン・スティーブンスの演技が面白すぎるんだ。

〈ポイント〉
・トムを演じたダン・スティーブンスのアンドロイドにしか見えない名演技
・恋愛映画でありながら人生を考えさせられる見事な脚本
・アンドロイドが真顔でもたらすシュールなお笑い要素

〈雑感〉
期待以上の面白さでした。
気軽に見れるラブコメの体裁を保ちながら、人生という人類普遍のテーマを追求する内容にいい意味で裏切られました。

言うなれば『her世界でひとつの彼女』や『エクス・マキナ』などでも描かれましたが、その中でも特に軽いタッチで描かれていました。
とにかくダン・スティーブンス演じるアンドロイドのトムの振る舞いがシュールで面白すぎます。
ドイツ中の女性の恋愛データを学習し、顧客のニーズに応えられるように作られた次世代型のアンドロイド。
しかし、人間とはそんなに単純な生き物ではありません。
彼はどう見ても人間なのですが、やはり動き方はアンドロイドだし、感情もイマイチ掴めない…そして真面目な顔してドイツ人女性の93%が夢見る光景だと頓珍漢な行動に移ります。

ただし、データはあくまでデータ。
残りの7%に属する人もいるし、そう単純に喜ぶような女性ばかりではないでしょう。
とにかくそんな素っ頓狂な行動を積み重ねながら、私はそれを観てついつい爆笑してしまいました。

それにしてもSF映画でたびたびこのように学習系の人間型のアンドロイドは出現していきますが、いつの時代になればここまでいけるのでしょうか。
すでに『ブレードランナー 』の描いた2017年は過ぎ去ってしまいました。
荒廃した未来は出来れば体感したくないですが、SF映画の世界のような発展した未来を死ぬまでに体験できたらいいなと思ったりします。

〈キャスト〉
アルマ(マレン・エッゲルド)
トム(ダン・スティーブンス)
テラレカ社従業員(サンドラ・フラー)

※2022年新作映画6本目
※2022年オンライン試写会
※2022年自宅鑑賞10本目