Reiren

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイドのReirenのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます


「アンドロイドは理想的な恋人、
伴侶に成りうるか?」

が、テーマの作品

アンドロイドのトム役男優のメイクや
表情や言動が
如何にもそれらしくて上手い事演技してる
なぁと。

「貴女の好みに(完璧に)合わせます」

トムを仮想の恋人とするテストで
ヒロイン、アルマは最初、かなり抵抗感を
感じていたけれど
AIが相手の好みにとことん合わせようと
するのって
人間の場合でもいえる事だけれど
嬉しさよりも不気味さを感じると確かに思う

恋愛には、ある程度の(ここが肝心)
葛藤がないと・・・
何もかも思い通りになるって
気持ちが悪いよね・・・

それを快感と感じてしまう人は
依存するようになる

だからアルマの結論は、

「アンドロイドを恋人や
伴侶にするのには反対」

しかし・・・

一時でも
素敵な恋を夢見させてくれた
彼(トム)には未練が残る

ラストシーンでアルマが
昔の淡い思い出にトムを重ねて
目を開けると

そこにはトムはいない(のだと思った)

・・・切ないなぁ

そこにいるかと思えたトムは一体どこに
消えたのだろう?という疑問は残るけれど

リアルな心理描写と、アンドロイドは
人間の代わりが出来るのかについての解釈や
細やかな描写は説得力があって、見ごたえ
ありました。
Reiren

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