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イントロダクションのsonozyのレビュー・感想・評価

イントロダクション(2020年製作の映画)
3.5
ホン・サンスのモノクロ作品。
ベルリン国際映画祭: 銀熊賞(最優秀脚本賞)

進路が定まっていない青年ヨンホ。しばらく会っていなかった様子の父、海外に行ってしまった彼女、息子を心配する母、3つのエピソードで3人との時間が描かれる。

1.主人公の青年ヨンホは、彼女のジュウォンを待たせ鍼灸院を営む父に会いに来たが、父の知人、著名な老俳優(キ・ジュボン)が訪ねてきたため待たされる。ヨンホと看護師の女性との過去を匂わせる。

2.ジュウォンはファッションデザインを学ぶため母とベルリンへ。知り合いのアーティスト(キム・ミニ)の家にしばらく滞在させてもらえるようだ。そこにヨンホが突然韓国からやってくる。

3.寒々しい海沿いのホテル。ヨンホの将来を心配する母が老俳優と待っていると、ヨンホは友人を連れやってくる。絶対に酔うなよと言いながら自分が酔い説教を始める老俳優。

タイトル『Introduction』は、序奏・前奏(曲)などの意味ですが、ヨンホの大人の階段登る揺れ動く時期を意味してるのでしょうか。

キュートなキム・ミニの出番は少なめでしたが、お馴染みのズームイン、時空の交錯、人物に漂う可笑しみ。好きです。
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