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さよなら、ベルリン またはファビアンの選択についてのykkのレビュー・感想・評価

4.0
1931年、ナチス台頭前夜のベルリンを舞台に作家志望の主人公ファビアンの恋と惑いを描いた物語です。

ポスターのトム・シリングがあんまりかっこよすぎるのであらすじも予告編も観ずに邪な気持ちで観ました。そう、全くストーリーに期待せず映画館に足を運んだのです。

が、序盤はなんとなくオシャレでカッコイイ映画じゃんくらいに思って余裕で見てたのに、いつのまにかどんどん不穏になっていって、モヤモヤするぞ、あれこれ好きかもとなり、結果、情緒がめちゃくちゃのぐちゃぐちゃになって、いくつかのシーンで、うわーん!!て声を上げて大泣きしたくなりました。

セリフがいちいち良くて、とにかくめちゃくちゃに打ちのめされたので、原作を読んでみたくなりました。。こんなに情緒がぐちゃぐちゃになるような作品だと思ってなかったので、すごく良かったし、思わぬ収穫で得した気分です。
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