それぞれが歩んできた人生の重み
様々な悲しみや苦しみを経験し
自ら選んだ生き方の選択と
やがて辿り着く最期の迎え方に
胸が揺さぶられる
自由と背中合わせの孤独が必ずしも
寂しさの負の代名詞というわけではなくて
時に枯れかけた心を潤す、必要な心の余暇にもなる。
それでもお互いの存在を受け入れあい
付かず離れず共存していく中で
肌のぬくもりに癒され湧き上がる喜びや
はじめて知る感情は
年齢に関係なく生をまっとうするうえでの
大切な糧となるのだろう
予想外に衝撃的で重いテーマでしたが
人と人が関わりあう尊さ、手にした生命を輝かせ
土に還っていくありのままの姿を捉え
廃れた気持ちを癒す森の神秘さが
心に響く作品でした
・
やわらかな光が降り注ぐ 豊かな緑が
目に優しい幻想的な森で
水浴びしてるおじいちゃん達はまるで
神様たちがの戯れる神話の世界みたい。
そこに加わるおばあちゃんの
無垢な愛らしさがまた天使のように
とてもチャーミング
彼女はこの映画を最後に女優業を引退され
数年後には自身の人生にも尊厳をもって
幕を下ろされたそうで 自分を見つめ向き合う様は
どこか映画に通じる尊さを感じました
2022-111