友達が"経験は彫刻みたいなもので、傷とか痛みがそのひとの輪郭を作るんだと思う"って言ってて、じゃあ思考は塑造だな、考えることは削れた部分に柔らかく丸みを肉付ける作業だ、なんて色んなこと考えてたら夜更けに飲んだコーヒーも相まって眠れなくなってしまった
そんな日の翌日、寝不足でぼんやりしながら観たこの映画もどこかの誰かの"彫刻と塑造"の物語で、このことについて話したいと思ったのにいざというときに話せる他人は思いつかなくて、そうやって感じたことや考えたことを誰にも伝えられず、そのうちその感じたこととか考えたこととかすら忘れてしまうのかと思ったらなんだか寂しくなってしまった
全然関係ないけど、わたしが初めてキリンジを聴いたのは警固の古本屋さんだった
"でもなんでもそうじゃん、なんだっていつかは終わるよ"