人の恐ろしさを独特な世界観で描き世界から絶賛のアリ・アスター監督。
しかし…私はというと世の流れに付いて行けず…長編前2作共に良さが分からずに、この監督とは合わないなと実感…。
じゃあもう観るなよ!って話なんですが、やっぱ自称映画好きとしては話題作というと気になってしまう悲しい性(。・_・。)
全般性不安障害と反復性うつ病を患っている私には何とも身近なお話だった…。
人からしたら大した事ない事を気にしだすと言いようがない不安に陥り、まだ何も始まってないのに失敗したらどうすると不安に駆られる…。
主人公のボーほどは酷くないけれど、何とも親近感を感じてしまいました。
ただ妄想なのか現実か週末世界のような治安の悪さと狂気の世界と喜劇のような悲劇と不条理さはやっぱりアリ・アスター監督の世界観だなぁと思う。
途中ウェス・アンダーソン監督がやりそうな演出もあってこういうのもやるんだという意外性もありました。
屋根裏の卑猥なアレは笑うところなんだろうけど笑えません…。観終わってこれはシニカルなコメディだったんだなと知りましたが、笑っていいのかはばかれるというかどこを笑ったらいいのか分からない…。
相変わらず人を落として岩に叩きつけるのが好きだなぁとちょっとフッって思ったくらい。
唯一無二な独特な感性は健在で好きな人はとことん好きで世界で称賛されているのも分かるけれど、やっぱり私には合わないなぁと確信を深めました。
そして179分は流石に私には長過ぎました…。
ホアキン・フェニックスさんの熱演&怪演は見事という他はないですね。彼に随分と助けて貰っている作品だと思いました。
私には合わない作品ではあるけれど、「ヘレディタリー」「ミッドサマー」よりはまだ観れたし感じるものがあった作品でした。