144分、これでもかというほど、理不尽のかたまりが押し寄せてくる。
劇場で見ている間しんどくて何度も目を背けたくなった。
映画5本くらい見たような疲労感、見終えた後には少し達成感さえある。
尾野真千子の演技の力強さがすごい。
和田庵の純平がとても真っ直ぐで魅力的で、この親子の未来に光が射してほしいと願ってしまう。
田中良子という名前も、ごく普通の、すぐそこにいる女性のように思えて、これはこの人だけの話じゃないんだよな。
ラストが好きでした。
2021年公開の尾野真千子の映画、今のところどの役もみんな重たいものを背負ってて、すべての尾野真千子に幸あれ。