このレビューはネタバレを含みます
新文芸坐二本立て
現在(いま)を生きる全ての人へ贈る、
魂の人間讃歌の一本目
夫を交通事故で亡くした妻とその息子の物語
夫役のオダギリジョーは開始数分で居なくなるのに存在感あったし、夫が外で作った子供の養育費を残された妻が払い続けて、尚且つ値段上げてくれと言われるってこれだけでもしんどいのにこんなことが立て続けに起こりまくります。
良くないことは重なるって言うけど、この親子には降り掛かりすぎなのではってくらい困難が降りかかっていた。その度に良子が言う「まぁ頑張りましょ」の時に目が死んでるのが印象的でした。
コロナ禍でのマスクや世知辛さを映画の中でも反映されており、より田中親子の苦しさを感じやすかったです。
出てくる奴、涼子の同僚以外ほぼ嫌な奴だし、逆にヤクザ店長だけは鰻登りで好感度爆上がりでした。
悪いことをした奴が因果応報で後半やられるのが映画のいいとこだけど、熊木くんくらいしかやられないし、というか熊木くんはやられすぎな気がしたけどスッキリした。純平が冷静にナイフ捨てるとこにこの子は出来る子だ!!と拍手しちゃいそうでした。
純平は名前の通り純粋で正義感溢れるステキな男の子なので、涼子と共に幸せになってほしいなだと思うけど、この親子には今後も困難は降りかかるんだろうな。