OASIS

茜色に焼かれるのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

どんどんやってくる不幸に対してルールを守り貫く姿は力強いとは思う。
コロナ禍において、マスクをすることを強いられたり、距離を取ることを求められたり、そんな状況に対して誰しもが怒りをかかえ、主人公もまたふつふつとした怒りを感じながらもルールを守ることを自らに課している。
まさに現在の社会の生きづらさを描いている点は良い。

ただ、その不幸の原因である嫌な人間達の主人公への悪意の向け方が露骨過ぎてチープ。
ホームセンターの店長の変わり様も、不良少年達のベタベタ過ぎる嫌がらせも、亡くなった夫の元バンドメンバーも、皆そんなやつ今時おるかいというような描き方で典型的過ぎ。
別にその悪意の裏に人間性があればいいけど、ただただ嫌がらせするためだけに出てきたような人間描写の薄さを感じた。
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