どうしようも無くなったら、脳内で殺しとこう。
タイトルとジャケットよりも、もっともっと重い映画だった。正直、気持ちが悪くなる描写も多くて、晴れた日に見て心底良かった。いじめやら、DVやら、性欲やら見ていて虫唾の走る人物ばかり。それでも生きていかなきゃならないし、それでもお金はかかる。
なんで私ばかり？
実際に主人公の女性たちは皆そう思わざるを得ないような環境と、境遇に遭遇してしまう。男は下半身ばかりで判断し、頭でっかちになる。それでもケイの言うように、じゅんぺい、君はかっこいいとさえ思う。
日本っていつからこうなってしまったんだろうと落胆してしまう映画でもある。ルール、ルールと縛られて、過剰で無関心で、他人に厳しい。そんな人が増えている。
誰かに1mmでも優しく出来る想像力を持っていたいと思わせてくれる反面教師的な映画でした。
演技は皆良かった。オダギリジョーの生活力無さそうな演技？はもはや才能。
