チャトウィンが「殺してくれ」とヘルツォークに懇願したときの、この監督が取った行動があまりにも美しい。世界は、歩いて旅したときにはじめてその姿を現すのだという。森林のなかをカメラがゆっくりと、徒歩のス…
>>続きを読むチャトウィンをめぐる旅。時間、距離、思考の旅。知らなかったチャトウィンのことやヘルツォークのこと。人生で見たいものは全部見たい。この先面倒くさいななんて思うことはないだろう。
岩波ホールに行くの…
さよなら。ありがとう、岩波ホール。
有終の美を飾るのはヘルツォーク作品だなんて。
「コブラ・ヴェルデ」の原作『ウイダーの副王』の作者で、監督の友人でもあったブルース・チャトウィンの歩いた地を辿るド…
自分がヘルツォーク作品に期待していた「まがまがしさ」「過剰さ」「異端さ」はなく、真面目で堅実なトーンのドキュメンタリーになっていたのは、やや拍子抜けであった。
BBCが自国の紀行作家のドキュメンタ…
訪れるのが最初で最後となってしまった岩波ホールで。
誘われて行って、作家のブルース・チャトウィンも、彼と交流がありこのドキュメンタリーを撮ったヴェルナー・ヘルツォーク監督も知らないで観たんだけど、二…
凄絶孤高のヴェルナー・ヘルツォーク監督作。
あの天才夭折作家の最期へ寄り添う盟友だったこの巨匠が掘り下げる、主著パタゴニア&ソングラインへの澄み切った読みの深度に励まされる。
人生の確度は自力で…
作品の冒頭では『パタゴニア』の有名な冒頭(ブロントサウルスの毛皮のくだり)が参照され、チャトウィンという亡き友についての探求がそれ自体、失われたものに対する探求、それも必然的に幻想や憧憬をはらまずに…
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