いっさい

悪い奴ほどよく眠るのいっさいのレビュー・感想・評価

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)
3.5
黒澤映画、時代劇の女は強くエグく凄まじく、戦後の女は弱く愚かに浅はかに描く。
『悪い奴ほどよく眠る』は黒澤明の中では好きじゃない。
描かれる男は正義だろうが悪だろうが強かろうが弱かろうが、皆必死な生き様が良い。終わり方もとても良い。絶対に大団円にならないのなんか初めから分かってる。 

唯一劇中で眠るシーンがあるキャラクター、タイトルから考えるに一番の悪は弱く愚かで浅はかで何も知ろうとせず最後の最後まで目をつむり続けた人だと言ってるみたい。

黒澤作品は半分ほど観たけれど、ヒロインの人格を横溝正史レベルに現実離れしたものに設定して小道具扱いしているのは珍しいなと思った。
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