すいかめ

悪い奴ほどよく眠るのすいかめのレビュー・感想・評価

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)
3.6
今まで見た映画の中でもトップレベルに胸くそ悪い結末。主人公どころかその仲間、悪役さえも誰も幸せにならない。
しかし、この映画のテーマが重くズシンと来るようなこれ以上ない結末にも思える。最後に出るタイトルの文字が、冒頭のタイトルの何倍も目に焼き付く。

最初はダークヒーローが悪い奴を痛快にやっつける単純な復讐劇。かと思いきや、中盤あたりから二転三転し先が読めない。思わぬ登場人物がキーパーソンになったりする。そして社会派な重い結末をむかえる。
夜道での光と闇の使い方も絶妙。緊張感あるシーンをより盛り上げている。

冒頭の結婚式を見た時に「ゴッドファーザー」をすぐ連想したが、やはりこちらが元ネタだったと知り、日本映画のすごさを感じた。
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