左翼としてのマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督、ケン・ローチ並みの一貫性と信頼感がある。
本作で衝撃のデビューを飾り、当時のイタリア映画界と観客の大反響を巻き起こしたルイジ・ロ・カーショは私もこれで初めて見てすぐ好きになってしまった。いつかロベルト・ベニーニみたいに『神曲』の朗読をフルでやってくれないかな。
なお、脚本家として参加しているジャーナリストで政治家のクラウディオ・ファーヴァは、カリスマ的な反マフィアの論客で1984年にコーザ・ノストラによって暗殺されたシチリア出身のジャーナリスト、ジュゼッペ(ピッポ)・ファーヴァの実子とのこと。