本作は高性能なヘッドフォンをして観るのがオススメ。
ピエール・ニネ主演で旅客機墜落事故の真相究明にあたる音声分析官が航空機業界の闇を暴くサスペンススリラー。
『THE GUILTY』的なワンシチュエーション映画かと思って観たけれど、いい意味で裏切られた。
主人公のマチューが真相を追えば追うほどあらゆる出来事が怪しく見えてくる。
疑う対象が二転三転しているうちに最初の伏線を回収していく。
2時間超えの作品だけれどテンポも良く、ラストまで緊張感を保てていて良作のサスペンス。
またマチューは聴力に長けているが故に、外の音が全て雑音でそれもかなり不快な雑音に聞こえると言うのはかなり生き難そう。
それと観ている側としては“マチューの暴走では?”と思ってしまうシーンもあり真実を追い求めるあまり、正気を失っていくような描写も上手い。
【ネタバレ】
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結局墜落事故の原因はアホなハッカー野郎だった。
本作を観て、全自動のAIって果たしてどこまで信用できるのかという疑問が湧いてくる。
飛行機も車もハッキングして制御不能にできるってことだよね。
ハッキングをさせないようなセキュリティを構築しても更にその上をいくハッカーは現れるからイタチごっこのような気がする。
それと最後あの映像がプレゼンしてる時に流れると思ったけどね。