このレビューはネタバレを含みます
真生前、自分用備忘。
1回目 公開初日、17日朝
刺さらなかった。
公開前から予告を何度も見て泣いて、気持ちを高めすぎた。
2回目 17日夜
内容を知ったことで、過度な期待をせずフラットに観れた。
伏線や暗喩にいくつか気づけたおかげで、思いのほか楽しめた。
3回目 18日朝、シアタス調布
予想外に面白かったので、追加でチケットを購入し鑑賞。オープン前からゲ謎客が20人ほど待機していたので、うきうきしながら自分も混ざった。
聖地調布、さらにゲゲゲ忌期間中ということもあり、お祭り気分で鑑賞。
どんどん見つかる伏線や意図的な描写に嬉しくなり、思わず数千字の感想をメモ帳にしたためた。
4回目 18日夜
もはや安定で面白い。
シアターはゲゲゲ忌後の親子やオタクで満席。
監督がたのアフタートーク付きだったため、製作秘話や本編に入りきらなかった裏エピソードも聞けて、知見を得た。
5回目 19日朝、シアタス調布
トークショーやインタビュー、製作陣のSNS等で知ったエピソードもふまえて観ると色々なシーンが感慨深く思えた。
最初のころは時弥くんの「ぼく、ここにいるよ」とエンドロールで泣きそうになる程度だったが、次第に、あらゆる場面で涙が出るようになった。
以降、新規特典やチネチッタのLIVE ZOUND上映、ガイド付き上映、字幕上映etc..で20回ほど劇場に足を運んだ。
5回目以降は、水木作品100周年のロゴ~映画タイトルが出るところまで泣き続ける立派なオタクになっていた。
すべて手で描くからこそ、実写以上に細部まで意図が込められており、観れば観るほど味のする作品だった。
これがきっかけで積極的にアニメ映画も観るようになった。
私も1回目は全く刺さらなかったため、「微妙だった」という人たちが微妙だと感じる所以もとても分かる。
「伏線を知ると面白いんだよ……!」の気持ちはあるものの、だからといって「微妙だった」と感じた人にもう1度観てほしいとまでは思わない。
素晴らしい作品だが、大流行したことを除くと作品自体はしっとり落ち着いているところが良さなので、好きな人が自発的に楽しめば十分だと思う。
無理に観るものでも観せるものでもない。